スーツを着ると肩に白いパラパラが…「フケ」が大量発生する“やってはいけない”NG頭髪ケア
頭皮の水虫、アトピー性皮膚炎…抜け毛や薄毛につながることも
「フケが目に見えるほど大量に発生するのは、シャンプーや乾かし方などの間違った頭髪ケアが関係しています。中には病気に関係したフケがあり、抜け毛や薄毛につながることもあります」 【画像】“自己流”ではダメ…! フケを予防する正しいシャンプー&ドライとは… と話すのは、Dクリニック東京の竹中洋史医師。 髪をかきあげるだけでフケが落ちてきたり、濃い色のスーツを着ると肩にフケがパラパラと付着したりする人は要注意。たまたまではなく、それが毎日続いている場合は、早めに原因を見極めて頭髪ケアを見直す必要がある。 「フケの正体は、頭皮の古い細胞がはがれ落ちた老廃物です。体でいうとアカのようなもの。私たちの皮膚は、一定のサイクルで新陳代謝を繰り返し、古い細胞は自然とはがれ落ちていきます。そのため頭皮が健康な状態であってもフケはありますが、細かすぎるため目には見えず、毎日のシャンプーで洗い流されています。 しかしフケが大量に発生している人は、頭皮にトラブルが起こり、はがれ落ちる量が多くなったりフケそのものが目立ったりして、目で確認できるまでに増えているのです」 不潔なイメージのあるフケは、人にマイナスの印象を与えてしまう。そもそもフケには「乾性フケ」と「脂性フケ」の二つのタイプがあり、それぞれの特徴を知ることが改善への第一歩になる。 「一つ目の『乾性フケ』は、“カサカサ”と乾燥したフケが出るタイプ。洗いすぎや間違ったシャンプーのやり方を続けることで頭皮が乾燥し、フケが発生します。色は白っぽいのが特徴です。 二つ目の『脂性フケ』は、脂っぽい“ベタベタ”のフケで、色は黄色っぽい。私たちの体には『マラセチア菌』という常在菌が存在しています。この菌は皮脂をエサにしているため、皮脂の多い頭皮や脇、おでこと鼻のTゾーン、そけい部などに多い。 頭皮に皮脂が増えると、マラセチア菌が増殖して悪さをすることから、皮膚が荒れて脂っぽいフケがあらわれます」 二つのタイプの中には、頭髪ケアを見直すだけで改善するフケと、それ以外に病気によって発生するフケがある。後者は皮膚疾患のため治療が必要になる。 「フケが関係する病気に、アトピー性皮膚炎や、マラセチア菌が原因の脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)、赤い発疹と銀白色のフケができる尋常性乾癬(じんしょうせいかんせん)、頭皮の水虫などがあります。アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬、水虫の症状として『乾性フケ』、脂漏性皮膚炎の症状として『脂性フケ』があらわれます」