二拠点生活の候補地はギャップが大きいほうがいい?2年間、旅をするように暮らしてみてわかってきたこと
違う場所で、旅をするように暮らす
わずか1時間半で全く違う世界に行くことができる。春の東京から冬の北海道へ。大都会から大自然へ――この醍醐味は想像以上でした。 二拠点生活をするならば、振り幅の大きい場所や暮らし方を選ぶ方が楽しいと思います。 東川の家からは車で30分で大雪山旭岳のふもとまで行くことができ、ロープウェイで10分、5合目まで登ることができます。そこから一気にスキーで3000m滑り降りてくる爽快さといったら! 旅をするように暮らす――それは心も体も解放される感覚。 コロナだったこともありますが、二拠点生活を始めてから、私はあまり旅行に行きたいと思わなくなりました。日常そのものが旅をしているようなものですから。旅先としてはこれ以上なく快適で、自分の好みに合った空間が用意されている――それが二拠点生活の楽しみでもあり、魅力でもあると思います。
【Profile】下田結花/Yuka Shimoda 旧婦人画報社(現ハースト婦人画報社)入社後、書籍編集部、『ヴァンテーヌ』編集部を経て、2003~16年までラグジュアリー住宅誌『モダンリビング』編集長。2016年4月~2022年まで『モダンリビング』パブリッシャー(発行人)に就任。2023年1月より『モダンリビング』 ブランドディレクター。自身も「暮らしは日常のプロジェクト」と日々を楽しみ、SNS・セミナー・講演などを通してその考え方を発信。著書に『心地よく暮らす インテリアの小さなアイデア109』(講談社)。