場所の盛り上がりに水差す照ノ富士休場「我慢して出ないことも大事。しっかり治して」八角理事長
<大相撲夏場所>◇2日目◇13日◇東京・両国国技館 2日目にして看板力士の横綱、大関が休場する事態は、不可抗力とはいえ、場所の盛り上がりに水を差す格好となってしまった。この日、横綱照ノ富士(31=伊勢ケ浜)と大関貴景勝(27=常磐山)が同時に休場し、既に初日からの小結朝乃山(30=高砂)尊富士(25=伊勢ケ浜)を加え、ネームバリューのある幕内4人が不在となってしまった。 照ノ富士の休場について日本相撲協会トップの八角理事長(元横綱北勝海)は「ちゃんと治して出て来ないとね。まあ何というか…」と言葉を必死に探すように話した。間を置いて「ちょっとしたことで小さいケガが多くなる。気持ちが乗ってこないというか」と年齢的に起こる、避けては通れない状況に言及。横綱経験者としての理解も示すように「一人横綱で頑張らないといけない、(場所に)出なければならない、という気持ちはよく分かるけど(そこを)我慢して出ないことも大事。しっかり治してほしい」と、おもんぱかった。 さらに、休場の1横綱1大関と、残された3大関の現状を分析。「(休場の)2人は気持ちはあるけど体がついていけない。3人(の大関)は体はあるけど気持ちが空回りしている。一心同体にならないといけない」と理想を求めた上で、出場している3大関には「チャンスなんだから、もっと欲を出してほしい。上に上がろうと思うのなら、気持ちを強く持ってほしい。強気は必要」と求めた。