警察かたる「おれおれ詐欺」 鳥取県で横行、若者も被害 「共犯疑いで、逮捕しなくてはならない」典型的なフレーズで脅す
鳥取県内で警察官などをかたる「おれおれ詐欺」の被害が増えている。2023年に4件だった被害は24年11月24日現在で2倍の8件。高齢者を狙った手法に加え、20~30代といった若い世代も被害に遭う傾向が高まっている。 鳥取で「おれおれ」 270万円詐欺被害、80代女性
「あなたに共犯の疑いがかけられている。このままではあなたを逮捕しなくてはならない」。24年に入って横行する典型的なフレーズという。警察官などを名乗り、被害者に銀行口座などが犯罪に使われていると脅す。その後、無実を証明するために現金を預かると持ちかける。 高齢者が対象の場合、現金を自宅で保管させて実行役が回収するという。20~30代の若年層には携帯電話でATMやインターネットバンクから口座に振り込むよう指示するパターンで被害が出ている。 県警生活安全企画課の辻本幸司次席は「犯罪グループは警察に周知された犯行を避け、次々と新たな手口が出てくる。対策はいたちごっこだ」と話す。その上で、「警察が逮捕しようと捜査している人に電話をかけることはない」と注意を呼びかけている。