２７日投開票された衆議院議員選挙、大分県内では前職３人と新人１人の合わせて４人が当選しました。 また、いわゆる裏金の問題があった大分２区の自民党・衛藤征士郎さんは落選となりました。 １２日間の短期決戦となった今回の衆院選。 大分１区は無所属・前職の吉良州司さん（６６）が７回目の当選を果たしました。 吉良州司さん 「将来世代優先の政治国民１人１人の豊かさ国民１人１人の幸せ感を追求していく政治実現していかなきゃいかんという意を強くいたしました」 大分３区では現職の外務大臣である自民党・前職の岩屋毅さん（６７）が１０回目の当選です。 岩屋毅さん 「国民のみなさんの厳しい声はしっかりと受け止めながら、なんとかこの（石破政権の）仕事を前に進めさせていただきたい」 保守分裂・三つどもえの戦いで最も注目が集まった大分２区は、広瀬勝貞前知事の次男で無所属・新人の広瀬建さん（５０）が前職２人を抑え初当選。 一族の地盤がある日田市で９０００票差と圧倒したことが決め手となりました。 広瀬建さん 「みなさまと語りあいながら政治をやっていくつもりではありますけれどもみなさまからのお叱り、ご指摘は大いに受け続けたいと思っています」 今回は自民党からの公認が得られず無所属として出馬しましたが、今後については。 広瀬建さん 「自民党で仕事をするという思いは今も変わっていません。戦後の日本を作ってきたのは自民党ですしそれから自民党は思想的にも私の考えも非常に近いものがある。入って自民党を変えていきたい」 また、立憲民主党の吉川元さん（５８）は比例で復活当選。 悲願の小選挙区での勝利はなりませんでした。 吉川元さん 「やはり大変くやしい思いがまず先に立つ。ただその中で比例復活できたということはたくさんの方のご支援があってようやくたどり着けた私の現時点での到達点だと」 また自身の「最後の選挙」と位置づけ１４回目の当選を目指した自民党・前職の衛藤征士郎さん（８３）は落選。 選挙中もいわゆる裏金問題が大きく取り沙汰されたことについて恨み節も… 衛藤征士郎さん 「不起訴・起訴（検察が）決めたわけです。その決めたことに対して党の方で重ねて政治がそれに介入し処分をしたこの誤解は大きいですね」 今回の衆院選について街の人は… 大分市・４０代男性 「今までの裏金問題とかありますので自公が過半数いかなかったのは当然の結果かなと思っています」 大分市・７０代女性 「年金を少し上げていただくとか物価を安くするとかそういうこと以外に望みはない」 自民公明で過半数割れするかどうか注目度が戦った今回の衆院選、投票率はどうなったんでしょうか。 投票率は５５．４２％で前回の衆院選より１．８４ポイント下回りました。 統計を取り始めた戦後で過去最も低い投票率となりました。 投票に行ったと思いますが、比例区の政党名を書くときに不思議に思ったことはありませんか？ あります。 「民主党」が２つあることですよね。 そうです。 皆さんもどうすればいいか困った人もいるかもしれません。 どういうことかというとピンクの比例区の投票用紙に「政党名」を書いたと思います。 今回は全部で９つの政党がありました。 用紙には政党の略称を記入してもいいのですが立憲民主党と国民民主党はどちらも「民主党」なんです。 「民主党」と書いたらどのように票が入るのでしょうか？ 「案分票」という仕組みがあります。 これは略称ではなく正式名称で書かれた票など「有効票」の割合に応じて振り分けるものです。 例えば有効票として立憲民主党の票が６０票国民民主党の票が４０票入ったとします。 その割合は６対４ですね。 そして民主党と書かれた票が全部で１０票あったとするとこの１０票を６対４で分けて立憲民主党に６票国民民主党に４票が入るという仕組みなんです。 また正式名称でも民主党でもなく「立憲」や「立民」「国民」などと書いた票。 こちらも場合によっては有効票になります。 有効票にするかどうかの最終判断は各開票所が行います。 ですので開票所によって異なるという形です。 これは知らない人も多いかもしれませんね。 実は３年前の衆院選と２０２２年の参院選でも同じように行われていてこの政党名をどうするのかという議論が続いているのですがその結論は出ていません。