「10万円を切る価格も嬉しい…」イタリアを象徴するシューズブランドがつくった、金具までMade in JAPANのレザーバッグに注目
レザー製品の世界最高峰の国はイタリアとされている。Made in ITALYと刻印があれば、それは高品質な製品と考えていいほどだ。1951年創業のセルジオ ロッシもイタリアのラグジュアリーレザーブランド。 【画像】「10万円を切る価格も嬉しい…」イタリアを象徴するシューズブランドがつくったバッグ コレクションの主軸はシューズで、2017年以降にプレートを取り付けたアイコンシリーズ「sr1」を展開している。まさしくイタリアを象徴するセルジオ ロッシがこのたび、日本にフォーカスした新作を登場させた。日本の製造技術の高さに目をつけ、東京の工房にレザーの裁断から縫製、仕上げまでを一任。sr1のシンボルであるプレート金具まで日本に発注した、我が国の職人技が息づくコレクションだ。
レザー素材はイタリア製のカーフレザー。日本各地の鞣し業者の素材は味わいのある野性的なものが多いため、ラグジュアリーバッグに合う高品位なシボ革の調達は難しかったのかもしれない。なおデザインもセルジオ ロッシの本国デザインチームが担当している。 販売先は日本限定だ。海外に運ばずそのまま国内直営ストアで販売するシステムを組み、輸送で生じる二酸化炭素と温室化ガスの排出を最小限に抑えている。このバッグは現代的なSDGsに基づくプロダクトでもある。
10万円を切る価格なのも嬉しいトピックだ。国内製造で流通コストを抑えられたからだろうか。セルジオ ロッシはメンズシューズで10万円を越える価格帯が標準なことを考慮するとお買い得に思える。 デザインは男女のどちらにもフィットするユニセックスで、男性ならテーラードスーツもよく似合いそうだ。仕事用のブリーフケースをコンパクトに洒落させたようなこのショルダーバッグで、イタリア×日本の新たなファッションフィールドを体感してはいかがだろうか。
写真・文:一史