3メガ損保のトップ、株主の賛成比率が6割台に低迷 不祥事影響か
損害保険大手3グループが6月に開いた株主総会で、各社の経営トップの取締役選任への株主からの賛成率がそろって60%台に落ち込んだ。旧ビッグモーター（BM）の保険金不正請求や保険契約のカルテル問題など相次ぐ不祥事が響いたとみられ、前回から大幅に下がった。 最も賛成率が低かったのは、SOMPOホールディングス（HD）の奥村幹夫社長兼グループ最高経営責任者（CEO）で61.52%（前回86.15%）だった。4月に就いた奥村氏は、同社が旧BM問題で金融庁から業務改善命令を受けた際の執行部門トップ。事実上、引責辞任した桜田謙悟氏の後任だ。 MS＆ADHDの原典之会長（先月24日の総会まで社長）は65.10%（前回87.34%）、東京海上HDの小宮暁社長は66.91%（前回82.95%）だった。
朝日新聞社
