円が下げ拡大、対ドルで一時161円40銭台-38年ぶり安値を再び更新
(ブルームバーグ): ニューヨーク時間1日午前の取引で、円はドルに対する下げを拡大。一時161円46銭を付け、約38年ぶりの安値を再び更新した。
高水準の日米金利差を背景に、低金利の円を売って高金利のドルを買うキャリー取引の需要が根強い。
この日の米国では6月のS&Pグローバル製造業購買担当者指数(PMI)確報値、5月の建設支出、6月のISM製造業総合景況指数などの指標発表が予定されている。
円安が一段と進んだことで、政府・日本銀行による介入警戒感が高まっている。鈴木俊一財務相は6月28日、円相場が約38年ぶりの安値を更新していることについて、過度な変動は望ましくないとし、緊張感を持って適切に対応すると述べた。 財務省は同日、為替政策を指揮してきた神田真人財務官が7月31日付で退任し、後任に三村淳国際局長を起用する人事を発表している。
原題:Euro Gains After French Election; Haven Currencies Retreat(抜粋)
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George Lei