住吉会幹部の葬儀で六代目山口組・髙山清司若頭ら“極道トップ3”集結…「ヤクザサミット」驚きの内幕
サラリーマンが行き交う平日の東京駅の空気が一瞬にして張り詰めた。 1月中旬の午後3時半ごろ。東京駅の改札から強面の男たちを引き連れ、一人の男性が姿を現した。六代目山口組の髙山清司若頭だ。黒のロングコートをなびかせ、珍しく白手袋をつけている。杖を突きながらではあったが、その表情はハツラツとして見えた。 【現物写真】すごい緊張感…!六代目山口組・高山清司若頭に住吉会会長、稲川会会長「緊迫の頂上会談」内部写真 私服警官らが警戒にあたる中、髙山若頭は出迎えた組員たちとともに車寄せへ。迎車に乗り込むと、そのまま千葉方面へ向かった。到着したのは千葉県流山市にある葬儀場だ。 「この日行われていたのは住吉会幹部の葬儀です。六代目山口組と住吉会は司忍組長が出所した’11年ごろから親交を深めています。警察庁の発表によると、住吉会の構成員数は’22年末で約2400人。これは六代目山口組に次ぐ人数で、指定暴力団の中では2番目の数字。六代目側としても良い関係を築いておきたい存在ですから、今回もその一環として、髙山若頭が参加したのでしょう」(ヤクザ事情に詳しいジャーナリスト) 会場の前の駐車場には高級車がズラリと並ぶ。建物前には30名ほどの屈強な男たちが立ち、少し離れた場所には20名以上の私服警官が警備にあたっていた。超がつくほどの厳戒態勢だが、会場内ではさらに驚くべきことが起きていた。なんと、任侠界のトップたちが「頂上会談」を開いていたのである。 髙山若頭とともに机についたのは住吉会・小川修司会長と稲川会・内堀和也会長だ。 「具体的な内容は分かりませんが、3人とも笑顔を見せていたことから、和やかな会だったのは間違いありません。髙山若頭は身振り手振りを交え、積極的に情報交換を行っていました。実はこの『ヤクザサミット』は昨年も開催されています。昨年4月に行われた際は、稲川会館で1時間以上にわたり執り行われました。しかし、今回は15分ほどとかなり短かった。あくまで推測ですが、式場で顔を合わせたことによるゲリラ的なものだったと思います」(千葉県警関係者) 会談を終えると、「お疲れ様です」という声に迎えられ、3人が会場から出てきた。髙山若頭はそのまま送迎車へ向かうと、小川会長と内堀会長を残し、帰路へついた。 「今年8月に六代目山口組と神戸山口組の分裂抗争は10年目を迎えます。今年1月には愛媛県四国中央市で暴力団関係者の男性が射殺される事件が起きました。撃ったのは元神戸山口組傘下で、池田組幹部の前谷祐一郎容疑者。この事件自体は抗争とは無関係で、私怨によるものだと言われていますが、それでも節目を前に何が起きても不思議ではない状況です。そういった意味においても、今回の会議は各陣営の関係性を確認する狙いもあったのだと思います」(前出・ヤクザ事情に詳しいジャーナリスト) 節目の一年を前に、緊張感が高まりつつある山口組分裂抗争。今年は大きな動きがあるのかもしれない。
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