古里の誇り懸け福島路駆け抜ける ふくしま駅伝17日号砲
稜空選手は石神中2年時の初出場から5年連続でランナーを務める。妹と弟は市のユニホームを着て走る兄を沿道から応援。古里を代表する勇姿に憧れ、背中を追い始めた。 3人で練習するたび、手応えや課題を指摘し合いながら高め合ってきた。「妹や弟の走りから学ぶこともあった」と稜空選手。努力が実り、そろって区間を任された。 チームは昨年の総合12位以上をうかがう。3人は1桁順位で次走者につなぐのが目標だ。「最後まで粘り強く走り、上位を目指す」と口をそろえた。 ■周囲への感謝走りに 福島市 司法修習生 佐々木海選手 福島市の4区を担う佐々木海選手(26)は弁護士を目指し、司法修習に励む傍ら中山到税理士事務所陸上競技部に加わり、各地のロードレース大会で活躍している。「福島市代表として走れるのは、とてもわくわくする」。修習期間の満了に伴い来年1月で福島を離れるため、「最初で最後」となるふくしま駅伝を心待ちにする。
埼玉県川越市出身。都内の大東文化大一高で長距離を始め、一橋大で箱根駅伝出場を目指した。司法試験に合格し、4月から福島市で暮らしている。5月のふくしまシティハーフマラソンで2位となり、健脚を目にしたチームの関係者の誘いで加入した。 大会に向けた活動を通じて、ゆかりのなかったまちで人の輪を広げられたと縁に感謝している。修習中に会う人々にも「頑張って」「配信を見て応援する」などと励まされた。「区間賞を取ってチームを勢いづけたい。将来は日本一、マラソンが速い弁護士になる」と気持ちを高ぶらせた。