【黄砂予想】広島で「黄砂」を観測 これからさらに濃くなる予想 週末は全国に飛来へ 視程5km未満で砂の付着や交通障害のおそれ アレルギー体質・呼吸器系疾患の方は十分注意
■広島で黄砂を観測 これからさらに濃く 全国に飛来か 29日午前、広島地方気象台は黄砂を観測しました。広島での気象台職員の目視による定時観測は26日に終わりましたが、黄砂の飛来にあわせた臨時観測で確認されました。午前9時の時点では、視程(=水平方向の見通し)は17キロと薄い状況ですが、これから濃度は濃くなっていく予想です。 【黄砂予想】3時間ごとの黄砂飛来シミュレーション(4/1まで) 衛星画像を見ると、朝鮮半島や黄海に茶色いエリアが広がっているのが確認できます。これから日曜にかけて、北日本から西日本の広範囲に「黄砂」が飛来する予想となっています。 地上の観測では28日は中国大陸で非常に濃い黄砂が観測されていたほか、29日には朝鮮半島で黄砂を観測しています。 ■視程5キロ未満の所も 砂の付着や交通障害のおそれ 気象庁は、全国の広い範囲に「黄砂に関する情報」を発表しています。31日の日曜にかけて北日本から西日本の広い範囲に黄砂が飛来し、視程が5キロ未満になる所がある見込みとしています。 3時間ごとの黄砂飛来シミュレーション(4/1まで) 黄砂は視程が10キロを下回ってくると、風景がぼんやりとかすんでくるほか、5キロ未満となると車や洗濯物などの表面への砂の付着が目立ち始めるとされています。 気象庁は見通しの悪化による交通障害に注意するよう呼びかけています。また、アレルギー体質の方や、呼吸器系・循環器系に疾患がある方は十分注意してください。 ■黄砂とは 大陸内部の土壌や鉱物に加えて大気汚染物資も 黄砂は中国大陸の内陸部の砂漠地帯などで、土壌や鉱物の粒子が風によって巻き上げられたもので、中緯度付近を吹く上空の西風(偏西風)によって日本に飛んできたものです。 日本まで到達する黄砂の大きさは、直径4ミクロン(1ミリメートルの1000分の1)前後が多くなっています。 造岩鉱物や粘土鉱物が多く含まれていますが、土壌起源の粒子だけではないとみられるアンモニウムイオンや硫酸イオンなども検出されています。これは日本に飛んでくる途中で人為活動による大気汚染物質を取り込んでいる可能性も示唆されています。
中国放送
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