NHK赤字見通しで今年も紅白歌合戦“受信料アピール”か…旧ジャニーズにフラれ視聴率30%割れ危機
今月19日、第75回紅白歌合戦の出場歌手発表の当日、NHKは2024年度中間決算(令和6年4月1日~9月30日)を発表した。NHK単体の事業収入は前年比382億円マイナスの3083億円、うち受信料収入は同402億円マイナスの2958億円と、5年連続で減収に。 【写真】大河「光る君へ」まひろに新たなライバル…柄本佑との“体当たり濡れ場”が話題となった瀧内公美 通期では、昨年秋に受信料の1割値下げを行った影響等で、23年度は単体で136億円の赤字を計上し、1989年以来34年ぶりの赤字決算となったが、24年度も570億円の赤字を見込んでいる。 「収入減の要因である受信料値下げの一方、訪問営業スタッフの大幅な削減や人事制度改革で合理化を進めています。しかし、団塊の世代が後期高齢者となり、若者を中心にテレビ離れが進む中、近い将来の先細りは避けられない状況です」(放送ジャーナリスト) NHKは、テレビを設置していない家庭でもネットのみで視聴する場合、地上契約と同じ月額1100円を徴収する方針を示している。 「スマホのほかにチューナーレステレビが普及し、YouTubeやNetflixなどの配信サービスがコンテンツ市場でしのぎを削る中、テレビを持たない若い世代から果たして受信料を徴収できるのか。テレビと違い、パソコンやスマホを持っているだけでは徴収できないため、ネット世代から受信料を獲得するのに難儀すると思われます。NHKは27年度までに1300億円規模の経費削減を行う方針ですが、肥大化した組織のさらなるスリム化が不可避でしょう」(前出・放送ジャーナリスト) 受信契約が想定を上回るスピードで減少する中、注目されているのが、今年の紅白でも放送中に“受信料アピール”がされるか否かだ。 ■ネット受信料の徴収に厳しい見方 「昨年の紅白では局アナが“受信料で支えていただきありがとうございます”と連呼したことに対して、SNSでは“ウザかった”“シラける”などの声があがりました。昨年、ジャニー喜多川氏の性加害問題でグループの出場がなかった旧ジャニーズ事務所のSTARTO ENTERTAINMENTに今年もフラれる形となり、Snow Manなど人気グループの出場はゼロに。昨年の第1部は視聴率が30%を割りましたが、今年はさらなる低迷が予想されます。そんな中で再び受信料アピールがあるのか。だったら4、5億円ほどの紅白の制作費をどうにかしろという声があがること必至でしょう」(芸能ライター) NHKは18年度の7122億円をピークに受信料収入は減少傾向だが、一方で、財務状況は盤石そのもの。24年3月時点で、現預金や有価証券だけで5500億円ほどある。 「上場企業ならアクティビストに真っ先に狙われるほど、現金などの資産を溜め込み過ぎている状況です。NHKは視聴者、国民の公共的価値をアピールしていますが、これまでの受信料徴収の仕方や、ジャニー喜多川氏の性加害問題発生以前の事務所との蜜月ぶりなど、公共放送として眉を顰めたくなるようなことも少なくなかった。緊急災害や事件事故などの報道のほか、民放ではできない番組作りに特化するほか、スクランブル化を主張する声は後を絶たない状況です」(前出・芸能ライター) 今年の紅白でも、“受信料で支えられています”という呼びかけはあるのか ◇ ◇ ◇ 昨年紅白での“受信料”呼びかけは、関連記事【もっと読む】NHK紅白で「受信料で支えられています」連呼のしらじらしさ 制作費3億~5億円でどの口が?…に詳しい。