<衆議院選>次世代の党・平沼赳夫党首の第一声【全文書き起こし】
雄々しいという言葉は日本人の言葉であります。昭和天皇が終戦直後に国民に向かって読まれた御製があります。それは、「ふりつもるみ雪にたへていろかへぬ松ぞををしき人もかくあれ」。終戦で打ちひしがれて何すらする努力がなかった日本の国民、そのときに大雪が降って、松の上にうず高く積もった、その姿を見て昭和天皇は「ふりつもるみ雪にたへていろかへぬ松ぞををしき人もかくあれ」、やっぱり日本人としては松のように緑の色を変えないで、降り積もった雪にじっと耐えている、そういう国民を望まれたわけでありまして、私は雄々しく受けて立つ、こういう気持ちになったわけであります。 次世代の党はいろいろ経験しております。私が何よりもうれしいのは、私が当選前から訴えてきた自主憲法の制定をこの日本で行おう、こういう政党になって、みんなが若い国会議員もそういう考え方で一生懸命、努力をしております。私どもは安倍内閣のやっているアベノミクスはある意味では評価をしております。一度や二度やはうまくいって、賃金もある意味では上がった。雇用も改善され、有効求人倍率も上がった。そういうことを考えますけれども、地方ではその恩恵がありません。第3の矢は成長戦略でありますけれども、その第3の矢の見通しが明確でない。次世代の党はそれにあたって、日本はお金がないわけじゃない。 例えば、財務省は国と地方併せて国の借金は1,000兆円もある、利払いだけでも大変だ、こう言っていますけれども、スペインやポルトガルやギリシャやアルゼンチン、メキシコと違って日本はよその国からお金を借りていません。95%は国民のお金で賄っているわけであります。ですから、国民サイドから見れば、負債ではなくて、債権なんです。また、個人の金融資産も1,400兆円以上あります。ですから、潤沢な資金があるんですから、国が保障して借金という形ではなくて、基金を日銀に積んで、それを今、お米の値段が下がっているんです。1万円以上、こう言っていたのが7,000円とか、7,200円になってしまった。そういったところにそのお金を振り向ける。これは国の借金ではなくて、国の対策になるわけでありまして、そういう形で生きたお金を使っていくべきだ。 例えば、リニア新幹線もJR東海が1社でやると言っていますけれども、東京から名古屋だけじゃ駄目です。日本中にリニアをする。200兆円あれば、十分にできるわけでありますから、そういう積極的な経済対策をやって、そして第3の矢をしっかりと成就させなければならない。次世代の党はそういう考えをもってやっていきたいと思うんです。国中を見回していますと、いろいろ不都合なことがあります。