フランス人スケーターが挑んだ禁断の”バックフリップ”に母国メディアは拍手喝采! 一方で、本田武史は減点に言及「シーズンベスト超えてたかも」【フィギュア世界選手権】
母国は歓喜「禁断のトリックを披露した!」
無論、母国メディアはアダムの快挙を手放しで喜んでいる。 フランスの公共ラジオ局『Radio France』の地方版『France Bleu』は「アダム・シャオ・イム・ファが禁断のトリックで銅メダルを獲得した!」と速報を配信。「彼は禁止されている華麗なバックフリップを披露するなど、エネルギーに満ち溢れた印象的なパフォーマンスで観客を喜ばせた。ヨーロッパ王者はショートプログラムで完全に出遅れていたので、23歳のスケーターはこの日の大きなサプライズとなった」と伝え、フリーでの驚異的な巻き返しに拍手喝采だった。 フランスの大手通信社『AFP』は1992年アルベールビル五輪から3大会連続出場し、世界選手権で3つの銀メダルを獲得した母国のレジェンド、スルヤ・ボナリーのエピソードを紹介。1998年長野五輪の女子フリーで禁止技の後方宙返りを敢行したシーンを引き合いに出しながら、「ボナリーもジャッジが認めていなかったにもかかわらず、躊躇なくこのトリックを披露した」と運命的に紹介。大舞台にもかかわらず、減点覚悟で繰り出したチャレンジ精神を称えている。 さらに欧州のスポーツ専門局『Eurosport』のフランス版は、公式X(旧ツイッター)にアダムが観客の度肝を抜いた大技の瞬間を動画で共有。「アダムがバックフリップを敢行し、素晴らしいフリースケーティングを実行した」と綴り、初の表彰台を祝福。同局のウインタースポーツ番組『Chalet Club』のナタリー・ペシャラ記者も「アダムのメダルは格別だ!」と絶賛していた。 演技後、アダムは「この世界選手権は私にとって、本当に山あり谷ありの大会だった。たくさんの感情がありました」と話し、ショートプログラムの悪夢に思わず本音を漏らす。「リベンジができて嬉しい。(メダルは)本当に望んでいた結果だ」と、どん底の状態から見事に挽回できた最高のパフォーマンスを喜んでいた。 構成●THE DIGEST編集部
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