４連覇に王手をかけた青学大の佐々木泰主将（左）と決勝打の渡部海捕手

◇22日　東都大学野球秋季リーグ戦　青学大1－0中大（延長10回タイブレーク、神宮） 　青学大が中大に延長10回タイブレークの末、1―0で競り勝ってリーグ4連覇に王手をかけた。10回2死一、二塁で渡部海捕手（2年・智弁和歌山）が左翼線に決勝の適時二塁打を放った。23日に、国学院大が負けるか青学大が勝つと、青学大の4季連続16度目の優勝が決まる。 　優勝に王手をかける白球が左翼線に飛んだ。3回以降は無安打だった青学大。10回無死一、二塁からのタイブレークが連続三振で2死に。渡部が初球のスライダーを引っ張り、決勝打となった。 　「必死でした。初球から強く振れるのが自分の強み。反応できました」 　今秋ドラフトの目玉・西川が右手指に死球を受けて初めて欠場した日大2回戦でも逆転サヨナラ打。再び苦境を救った。リーグ3位の打率3割5分7厘で打線をけん引。安藤寧則監督も「あの場面で打てるのはやってきた積み重ね。褒めてやりたい」と2年生捕手の勝負強さをたたえた。 　左手甲に受けた死球の影響で前週の亜大戦を欠場、このカードからスタメン復帰した佐々木主将は「優勝がかかって雰囲気が重いところがあったが、際のところを我慢し続けて、最後は（渡部）海が打ってくれた」と喜んだ。あと1勝、ドラフト会議前の歓喜も見えてきた。