EU、対イラン制裁拡大で合意-代理勢力へのミサイル提供も対象に
(ブルームバーグ): 欧州連合(EU)の外相と国防相は22日、ルクセンブルクで会合を開き、イスラエルへの攻撃を巡りイランに新たな制裁を科すことで合意した。
ロシアへの無人機提供でEUが既にイランに課している制裁措置をさらに拡大し、イランによる中東の代理勢力へのミサイルや無人機の提供も対象とする。実務作業に時間を要するため、この制裁が正式に採択されるのは週後半になる可能性がある。
事情に詳しい複数の関係者によれば、ドイツやスウェーデンなどの国々はイランのイスラム革命防衛隊(IRGC)をEUのテロ組織リストに追加することも求めているが、一部の加盟国がリスト追加の前提条件と見なしているEU法務当局による評価はまだ完了していない。
ただ、イランの核開発計画やデモの弾圧、対ロシア武器支援に対する既存の制裁措置や、EUがイランのエネルギーセクターへの規制を現在検討していないことを考えると、新たな措置の影響は限定的なものになる公算が大きい。
原題:EU Agrees to Expand Iran Sanctions for Missile Attacks on Israel(抜粋)
--取材協力:Alberto Nardelli、Katharina Rosskopf、Megan Howard.
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Michael Nienaber, Natalia Drozdiak