目指すは“日本のブータン” 区民の幸福度アップへ東京・荒川区の取り組み
GAHの調査結果は行政にフィードバック
GAHの結果は行政にフィードバックされて、施策にも反映されるようになってきています。例えば「防災性」や「望む子育てができていない」といった質問項目で幸福度が低い結果が出たことで、荒川区は待機児童を解消するために保育所の整備し、地域住民と行政が一体化して防災訓練をおこなえるような“防災運動会”を計画しています。 区民の幸福度を高めようとするGAHが本格的に開始されてから、今年で3年目を迎えます。このほど2015年度の集計が終わり、速報値を区政に反映させる準備が進んでいます。(確定値は年度末に公表) GAHという荒川区の新しい挑戦は、ブータンのGNHに比べれば歴史は浅く、区民の認知度も決して高くありません。GAHの真価が問われるのは、これからと言えるでしょう。 (小川裕夫=フリーランスライター)