なぜ高額なまま別れ? 現役引退時の市場価値ランキング4位。どうして…。バリバリ活躍も、早期引退のレジェンド
「市場価値」はサッカー選手の価値を表す一つの指標であり、年齢や成績によって変動する。今回は現役引退した選手にフォーカスを当て、高い価値がある状態でスパイクを脱ぐことを決断した選手をランキング形式で紹介する(市場価値はデータサイト『transfermarkt』を参照)。
4位:フィリップ・ラーム(元ドイツ代表) 生年月日:1983年11月11日 引退年:2017年7月(33歳) 市場価値:1100万ユーロ(約15.4億円) 2014年のブラジルワールドカップでフィリップ・ラームは主将としてドイツ代表を優勝に導いた。それから3年後の2017年7月に33歳での現役引退を決断している。 ラームはシュトゥットガルトにローン移籍していたデビューからの2年間を除き、キャリアの全てをバイエルン・ミュンヘンに捧げた。通算517試合出場は21世紀以降の選手でトーマス・ミュラーに次ぐ数字であり、14ものタイトルを獲得。2011年1月に元オランダ代表MFマルク・ファン・ボメルが退団してからはキャプテンを務めていた。 ジョゼップ・グアルディオラがバイエルンの監督に就任すると、本職の右SBから中盤にコンバートされて新境地を開拓。結果的に現役ラストシーズンとなる2016/17シーズンもカルロ・アンチェロッティ監督の下で不動のレギュラーとしてプレーしていた。そんな中での引退発表は多くのサポーターを驚かせた。当時の市場価値も1100万ユーロ(約15.4億円)であり、現実的にもサッカー選手としてプレーを続けることも可能だっただろう。ただ、本人はキャプテンとして常にトップパフォーマンスでプレーすることにこだわりを持ち、33歳という年齢でスパイクを脱ぐことを決断したようだ。
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