労働環境改善 ポスターで啓発 松本蟻ケ崎高書道部が協力
「最低賃金の改正」と来年度に始まる「トラックドライバーの残業時間制限による物流問題」をテーマにした2種類のポスターが出来上がり、松本労働基準監督署(長野県松本市島立)が6日、原案を手掛けた松本蟻ケ崎高校書道部(長﨑乃野子部長、32人)に届けた。部員の柔軟な発想に感心するとともに、全県での啓発につなげたいと感謝した。 10月に松本市中央4のイオンモールで開かれたイベントで、同校部員がパフォーマンスした作品がポスターになった。「好転」と大きく書かれた最低賃金のポスターは清水苺花さん(16)=2年生、「展望」と書かれた物流問題のポスターは黒木瑛梨香さん(17)=同=が書いた。イベントを通して二つの問題に関心を寄せるようになったという2人は「身近なこととして考えるようになった」と話していた。 最低賃金のポスターは同署と松本労働基準協会で1000枚作り、物流問題のポスターは長野労働局も加わって計1395枚作成した。同署の村上優理主任監督官は「みんなの協力が問題の解決につながることをポスターを通して周知していきたい」と話していた。
市民タイムス