即戦力!? Jリーグに呼びたいフリーの名手(4)アーセナルにもいたかつての神童
2月23日、明治安田Jリーグの2024シーズンが幕を開けた。欧州の移籍市場が閉じた後も新天地が決まらない“フリーの選手”は多く、移籍金が必要ではないため、日本のチームも触手を伸ばしやすい。今回は、Jリーグのクラブも獲得が可能な6人のフリー選手をピックアップして紹介する。(成績は『transfermarkt』を参照)。
FW:カルロス・ベラ(メキシコ) 生年月日:1989年3月1日(34歳) 前所属:ロサンゼルスFC(アメリカ) 昨季リーグ成績:34試合9得点12アシスト 今オフに注目を集めているのが、昨季までロサンゼルスFCで主将を務めていた元メキシコ代表FWカルロス・ベラの去就である。ロサンゼルスFCとの再契約やヨーロッパへの帰還、母国メキシコや中東のクラブへの移籍など、多くの噂が飛び交っている。 2005年に行われたU-17ワールドカップで得点王に輝いた“神童”は、同年11月に名門アーセナルと契約した。アーセン・ヴェンゲル監督が率いるチームでは主力に定着できなかったが、2011年夏に加入したレアル・ソシエダでは絶対的なエースとして大活躍。個人としては3シーズンで2桁ゴールを達成し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得にも大きく貢献した。 2018年にMLSへと参入したロサンゼルスFCでは、クラブ史上初の特別指定選手として契約すると、2年目の2019シーズンは31試合で34ゴールを決めて得点王に輝いた。契約満了となった昨季までの5年間で188試合93ゴールという異次元のペースで得点を重ねて、3つのトロフィーを獲得するなど、クラブのレジェンドとしてチームを去った。 昨季限りでロサンゼルスFCを離れたベラだが、クラブとしては今季も契約することを望んでいるようだ。ただ、34歳で迎えた昨季もMLSで全試合に出場して9得点12アシストを記録した点取り屋の需要は世界中のクラブからある。よりお金のあるリーグからの関心が強いため、Jリーグクラブとしては契約することが容易ではないだろうが、その得点力が魅力であることは間違いない。
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