三島の醸造所が「三島マンゴーサワービール」 地元産マンゴーで商品化
「fete(フェット)三島醸造所」(三島市一番町)が10月11日、クラフトビール「三島マンゴーサワービール」の販売を始めた。(沼津経済新聞) 【写真】鈴木農園で生産する「みしまマンゴー」(関連写真2枚) 2023年4月にオープンした同醸造所。これまで、沼津市西浦産レモンを使った「西浦レモネードIPA」などのクラフトビール、三島・函南産のイチゴ、沼津市西浦産レモン、戸田塩を使ったフルーツ発泡酒「petillant aux fruit(ペティアン・オ・フリ)『fraise(フレーズ)』」などを製造し、醸造所併設のレストラン「allez(アレ)」や系列店の「aiai(アイアイ)」(沼津市大手町)などで提供している。 三島マンゴーサワービールは、鈴木農園(三島市玉川)で生産するアーウィン種の「みしまマンゴー」を使った。ビアスタイルはフルーツサワーエール。アルコール度数は5.5%で、苦みを示す指数IBUは10。 同園の鈴木貴之さんは「今年のマンゴーは春先の長雨による天候不順もあり、昨年より10%ほど収穫量が減ったが、6月~7月には約8000個のマンゴーを収穫した。酷暑で自然落果収穫が一気に進み、ピーク時には多忙な夏となったが、品質は例年以上で、甘みが強く、酸味とのバランスが取れたマンゴーに仕上がった」と話す。 同醸造所を運営「アイアイダイニングス」(沼津市大手町)の立川妙紀専務は「マンゴーの爽やかな果肉感やみずみずしさが伝わるようにベルギーの酸味のあるフルーツエールを参考にして製造した。黄桃やパッションフルーツ、桃やソルダムのようなみずみずしい香りと、優しいマンゴーの甘さとモルトのコク、乳酸発酵によるプラムやラッシーのような酸味が調和し、香り豊かで飲みやすいビールが出来上がった」と話す。「ごくごくと食前に飲んでも良し、ゆっくりとワイングラスなどで香りを楽しむながらの食事中にも良しの一杯。サラダやカルパッチョなどやマンゴーラッシーの代わりにスパイスやカレーに合わせたり、白あえなどにも合わせたりできる」とペアリングも提案する。 価格は750円(330ミリリットル)。「allez」「松浦酒店」(沼津市大手町)のほか、オンラインショップで扱う。
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