動物園気分で館内巡る 砺波市美術館「日本画☆動物園」 ファミリーパーク職員が展示解説
砺波市美術館で開催中の企画展「日本画☆動物園」(富山新聞社、北國新聞社主催)に合わせ、19日、富山市ファミリーパークの職員を案内役とした作品鑑賞会が開かれた。題材となった動物の生態について解説が行われ、親子ら約30人は作品の奥深さに触れ、動物園気分で館内を巡り歩いた。 【写真】面を作る親子 パークの森大輔動物課飼育展示第1係長が講話し、写真を交えて動物の紹介を行った。森さんはカモシカについて、「実はウシの仲間で、縄張りを作るのも特徴。角はシカと異なり、一生伸び続ける」と説明し、キタキツネは前足が黒っぽいのが特徴であるとした。 トラの日本画については毛が短く、暑い地域に住むベンガルトラが描かれていると指摘。パークにいるトラは体が大きく、寒冷地に適応したアムールトラであると説明した。 パークに何度も足を運んだことのある砺波東部小3年の長田脩助さんは「トラの絵が迫力があってすごかった。本物もまた見に行きたい」と声を弾ませた。 ●動物のお面作る 「動物のお面作り体験」も行われ、親子がフェルトペンやクレヨンで色を塗り、紙の帯を着けるなどして仕上げた。面を着けて作品鑑賞会に参加する親子もいた。 企画展ではウサギやキツネ、イヌやネコなどを題材にした22作家の43点が並ぶ。日本画特有の美意識と丹念な描写により、動物の体温や息遣いまで感じ取れるかのような秀作がそろう。11月4日まで。