奈良地裁に“爆発おそれ危険物”職員が一時避難 山上徹也被告が出席意向も…公判前整理手続きが中止に
日テレNEWS
12日午前、奈良地方裁判所で、爆発の恐れがある危険物が見つかりました。奈良地裁では午後から安倍元総理銃撃事件の山上徹也被告の公判前整理手続きが行われる予定でしたが、手続きは中止になりました。 奈良地方裁判所の正面玄関では、全職員が避難してきたり、爆発物処理班の車が行き来したりするなど、一時物々しい雰囲気に包まれていました。 警察によりますと、12日午前11時15分ごろ、奈良地裁宛てにテープで梱包(こんぽう)された段ボール箱が配達され、職員が金属探知機にかけたところ金属反応を示したため、警察に通報しました。 けが人はいませんでしたが、裁判所の職員が一時外に避難するなどしたため、山上被告の1回目の公判前整理手続きは中止となりました。 手続きには山上被告本人が出席の意向を示していたことから、地裁ではこの日の朝から手荷物検査を行うなどして警戒を強めていました。山上被告も勾留先の大阪拘置所から奈良地裁に移送される予定でしたが、中止を受けて、12日の移送は行われませんでした。 警察は先ほど、段ボール箱を回収し、送り主や中身の特定などを急ぐとともに、威力業務妨害容疑を視野に捜査を進める方針です。