プロ初勝利の球を手に記念撮影に応じる古田島（撮影・市尻達拡）

　「広島２－８オリックス」（３０日、マツダスタジアム） 　オリックスが逆転勝ちに成功し、昨季から続けている同一カード３連敗なしをまたも継続させた。終盤に執念の攻撃を展開し、チームの連敗も「４」で止まった。 【写真】先発し、力投する斎藤　試合はつくった 　２点を追うラッキー７の攻撃。先頭の頓宮が矢崎から三塁内野安打で出塁。１死一塁から代打・西野が右中間方向に単打を放ち、一、三塁と好機を拡大させた。ここで打席には、切り込み隊長の福田。「気持ちで打ちました」と右腕のフォークを捉え、右前適時打で１点を返した。 　ここで広島ベンチは左腕・塹江にスイッチしたが、勢いはオリックスにあった。続く太田が１５１キロ直球を右前へ適時打を放ち、相手の拙守なども絡んで塁上の走者が一気にホームイン。２点リードとなり、なおも２死満塁で頓宮が代わった黒原から四球を選び、押し出しで追加点を奪取した。 　ドラフト６位・古田島（日本通運）がプロ初勝利をマークし、１５試合連続無失点となった。２点ビハインドの六回から登板。先頭の坂倉には右前打を許したが、後続を３人でピシャリ。その後の猛攻を呼び込む投球でもあった。 　先発の高卒２年目右腕・斎藤は５回２失点（自責１）。拙守などで失点を重ねたが、先発投手として試合は作っていた。