大谷翔平 移籍1号見えてきた!球団史上最速の弾丸186キロ 痛烈打球は芝でワンバウンド→右翼スタンドに
「ドジャース5-4カージナルス」(31日、ロサンゼルス) ドジャースの大谷翔平選手(29)は、ロサンゼルスでのカージナルス戦に「2番・指名打者」で出場し、六回に右翼線二塁打を放った。打球速度は、球団史上最速安打となる115・8マイル(約186・4キロ)を計測。今季初本塁打はまたお預けとなったが、打球角度さえつけばスタンドインは確実。移籍1号が出る日は近い。 【写真】開幕6戦本塁打なしも反撃口火、球団最速のの二塁打! 痛烈な打球が芝でワンバウンドして右翼スタンドに飛び込んだ。4点を追う六回。大谷は前の2打席で連続三振を喫した左腕マッツの浮いたチェンジアップを逃さなかった。打球速度115・8マイル(約186・4キロ)は、映像解析スタットキャストが導入された2015年以降では、球団史上最速の安打となった。 三回に空振り三振を喫した時にはベンチの中でヘイワードから尻をポンと叩かれ、次の打席への元気をもらった。二塁上で味方ベンチに向かって両手を挙げて腰をひねる「ヒップロック」を披露すると、ロハスらチームメートも同じポーズで呼応し、盛り上がった。 これで勢いづいたドジャース打線。1死からT・ヘルナンデスの適時二塁打で大谷が生還。さらに四球と安打などで1点を追加すると、八回には2本塁打で試合をひっくり返し、カージナルスとの本拠地開幕シリーズを3勝1敗で終えた。 前夜の延長戦敗戦の流れを断ち切る鮮やかな勝利。ロバーツ監督は、主力の疲労を軽減するために大幅にメンバーを入れ替えて臨んだ試合を振り返り、「チームを象徴していた。選手層の厚さと無欲。先発で出場しなくても試合にインパクトをもたらすことができることをみんなが分かっている」とうなずいた。 大谷は開幕6試合を終えて、打率・269、OPS・656。待望の移籍初アーチはまだ出ていない。ただ、この日記録した打球速度に角度がついていれば、軽々と右翼スタンドまで届いていた。前日の試合後に自身の打撃について「(ボールの)見え方自体は悪くないですけど、タイミングと(ボールとの)距離の問題かなと思います」と分析していた大谷。この日はバットを手に帰宅の途に就いた。紙一重のスイング。ミリ単位の微調整が豪快な一発につながっていく。