俳優・目黒蓮の真骨頂…『海のはじまり』と過去1年の月9&『silent』との対比で見る凄さ
初回のインパクトの高さ
初回の平均世帯視聴率は8.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下、同)で、2023年夏期からのフジ系月9作品である『真夏のシンデレラ』、『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』、『君が心をくれたから』、『366日』の初回を超えた。 ただ、『海のはじまり』の強さは視聴率以上に、ネット上で現れている。放送後にはX上で「#海のはじまり」が20万件以上投稿され、世界トレンド1位に。初回見逃し配信は2日間で178.3万再生を突破し、『silent』が持つフジ歴代最高記録(161.8万再生)を上回るペースだ(ビデオリサーチ算出)。 また、Googleトレンド上のウェブ検索数を、前述の過去1年の月9作品と『海のはじまり』で比較したが、そこでも『海のはじまり』の強さが際立っている。過去1年の月9作品のウェブ検索数は、どの作品も初回が最も高く、最終回が2番目に高いグラフになっているが、『海のはじまり』の初回はそのいずれの数値も超えている。『海のはじまり』の初回を100とすると、『真夏のシンデレラ』の初回が61、『366日』が46、『君が心をくれたから』が38、『ONE DAY』が13という数値になっており、同じ月9作品の中でも『海のはじまり』初回のインパクトの高さが見てとれる。 社会現象を巻き起こした『silent』のウェブ検索数とも比較してみると、『silent』は初回の反響を受けて数値が伸び、3話で最も高くなり、最終回が2番目に高いグラフになっているが、『海のはじまり』の初回が、やはりいずれの数値も超えている。『海のはじまり』の初回を100とすると、『silent』の最高値である3話が41という数値になっている。 『silent』は全話の平均世帯視聴率が7%台ながら、見逃し配信サービス・TVerでの再生数が計7300万回を超えるなど、ネット上で驚異的な強さを見せていた。初回の段階では、その『silent』以上にウェブ検索されている『海のはじまり』。目黒と『silent』チームの再集結という話題性だけでなく、その作品の完成度の高さでも抜群の注目を集めている。物語はまだ始まったばかりだが、今後のさらなる伸びが期待できそうだ。そして、夏と海がいかに“親子”になっていくのかを見守りたい。
こじらぶ