京都は全国有数のパン好きの街 「進々堂」社長が語るパンづくりへの思い「京都新聞講座in東京」
伝統文化が息づく古都・京都は、実は全国有数のパン好きの街でもある。お寺や神社をめぐって街を歩けば、さまざまな個性あるベーカリーを目にする。京都新聞社は10月23日午後6時半から「京都新聞講座in東京」の第2回として、パン製造販売「進々堂」(京都市伏見区)の続木創代表取締役社長を迎えたセミナーを東京都千代田区で開く。 創業者渡仏から100年 ~パン店 進々堂の経営~ 同社の創業者・続木斉は、今から100年前の1913(大正2)年に「進々堂」を創業し、経営を軌道に乗せた。続木は41歳でフランスのパリに渡り、ソルボンヌ大で学んだ。2年余りの留学で学業の傍ら、本場のパンを研究し、バゲットなどの製造技術や文化を学んで帰国。近代的でモダンな店を築き上げた。 全国の県庁所在地と政令市を対象とした総務省の家計調査によると、2021~23年のパンの年間購入額は、京都市が年平均3万9257円で1位。年間消費量でも大津市、堺市に続き3位に。消費量の前回調査(2020~22年平均)で京都は1位だった。 「京都新聞講座in東京」は京都新聞社が首都圏在住の京都ファン向けに開く講座の2回目。京都の8大学が都内で開催する「京都アカデミアウィーク2024」の一環として開く。続木社長が「創業者渡仏から100年~パン店進々堂の経営」をテーマに、人とパンの歴史や同社の歩み、パンづくりへの思いを語る。 「京都アカデミアウィーク」は、京都外国語大学、京都光華女子大学、京都工芸繊維大学、京都市立芸術大学、京都女子大学、京都美術工芸大学、同志社女子大学、京都大学の8大学が連携し21日~25日まで、京都の文化、科学、芸術などについて9講座を開催。「藤原道長と光源氏―歴史的事実と物語のあいだー」(上島亨京都大教授)、「明治の京都画壇、竹内栖鳳の新しい日本画と高島屋」(廣田孝京都女子大名誉教授)など。 会場は新丸の内ビルディング10階と、オンライン併用で開催。参加無料。申し込みは京都アカデミアフォーラム事務局 https://kyotoaw2024.peatix.com/