世界が開いていく、小田香が日本の地下世界を捉えた「アンダーグラウンド」新ポスター
小田香の5年ぶりとなる新作長編「Underground アンダーグラウンド」の公開日が3月1日に決定。ポスタービジュアルと場面写真が到着した。 【画像】「Underground アンダーグラウンド」新場面写真 「鉱 ARAGANE」「セノーテ」を手がけた小田が日本の“地下世界”にカメラを向けた本作。映画作家・ダンサーの吉開菜央が、ある女の姿を借りた「シャドウ(影)」という存在を演じている。 「世界が開いていく」というコピーが添えられたポスタービジュアルには、「悪は存在しない」のパンフレットを手がけたグラフィックデザイナー・畑ユリエによって、暗闇の奥から照らす七色の光がデザインされた。あわせて映画評論家・蓮實重彦のコメントも到着。蓮實は「誰が乗っているとも知れぬ暗闇の軌道を移動する地下鉄のロングショットが、どうしてこれほど見るものの神経を騒がせるのか。とは申せ、その題名にもかかわらず、この小田香の期待の新作は、地上人の、しかもたった一人の女性をめぐる映画でもある」と本作を評している。 「Underground アンダーグラウンド」は東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。なお2月に同劇場で小田の特集上映も行われる。詳細は続報を待とう。 ■ 蓮實重彦(映画評論家)コメント 誰が乗っているとも知れぬ暗闇の軌道を移動する地下鉄のロングショットが、どうしてこれほど見るものの神経を騒がせるのか。 とは申せ、その題名にもかかわらず、この小田香の期待の新作は、地上人の、しかもたった一人の女性をめぐる映画でもある。 そのことの深い驚きから回復することなど、誰にもできはしまい。 (c)2024 trixta