日本のコロナ対策、海外からの評価は……小池都知事「各国の事情が表れている」
東京都の小池百合子知事は15日、記者会見で、新型コロナウイルスへの各国の対策について、「各国、大変なロックダウン(都市封鎖)という形(をとったり)で、お国の事情がよく表れている。それらの厳しい海外のやり方と違って自粛に頼っているこの日本。自粛でもってコロナウイルスに打ち勝ったらこれは『日本モデル』として歴史には残るかも知れないが、今のところは他国からは『とても緩い』という評価を受けているのではないか」と述べ、より危機感を持つ必要性があると訴えた。 「医療が患者の数に負けかかっている」 病床増も、現場医師らに危機感 ―東京
発言が出たのは、記者から「自粛はいつまで続くと覚悟しなければならないか」と問われたとき。小池知事はまず「一重に、都民の協力次第ということになろうかと思う」と即答。その後、繁華街から人がいなくなったものの、スーパーや商店街が人で溢れかえっていると指摘し「協力のレベルをさらに上げていただくことによって今の質問(への回答)が変わってくると思う」と述べた。 小池知事は、政府の専門家会議のメンバーでもある北海道大学の西浦博教授が同日「対策を全く取らない場合、国内で約85万人が重篤になり、うち約42万人が死亡する恐れがある」という試算を発表したことにも触れた。そのうえで「この危機感をみんなで共有する。残念ながら怖い話ばかりだが、ここはみなさんで乗り切らないと。中途半端にすると中途半端に延びて、だらだらとして、経済もお店の経営もマイナスにしかならない」と話した。