オレクサンドル・ウシク vs. タイソン・フューリー再戦でAIジャッジを試験導入 | ボクシング
オレクサンドル・ウシクとタイソン・フューリーの再戦でAIによる採点が行われた。
日本時間12月22日に行われたオレクサンドル・ウシクとタイソン・フューリーによる3団体統一ヘビー級世界選手権のリマッチでは、これまでにないジャッジングが行われた。 というのも、通常の3人のジャッジだけでなく、土曜の夜には4人目として人工知能(AI)によるジャッジが採点を行ったのだ。 リヤドで行われたこの試合で、3人のジャッジはいずれも116-112でウシクを支持したが、AIジャッジはさらにポイント差を広げてウシクの勝利を採点した。 AIジャッジは118-112でウシクと判定。無敗のウシクがラウンドを重ねても絶え間ない動きを見せ続けたことと高いワークレートを評価していた。実際、AIジャッジがフューリーにラウンドを与えたのは第1、2、5、12ラウンドのみだった。 ボクシングの採点はしばしば批判の的となるが、AI技術が急速に普及する中、今後もビッグマッチでこの“AIジャッジ”が導入されるかどうかは注目されるところだ。 試合前、サウジアラビアの総合娯楽庁長官のトゥルキ・アル=シェイク氏は自身のX(旧Twitter)アカウントでこのAIジャッジを「実験的なAI採点システム」と称し、「この実験がどのように進展するか見て行きたい」とコメントしていた。 結果が示された今、この技術が今後どのように活用されるのか引き続き見守りたいところだ。
Mark Lelinwalla