12歳で囲碁のプロに 上野梨紗さんが会見(全文)女流タイトルを獲得できる棋士に
囲碁のプロ棋士となることが決まった上野梨紗(りさ)さん(12)が15日、東京都内の日本棋院で記者会見を行い、今後の抱負などを語った。日本棋院によると、12歳9か月での入段(4月1日付け)は史上4番目、女流棋士としては3番目の早さ。姉は、女流棋聖の上野愛咲美(あさみ)さん(17)。 【動画】12歳でプロに 囲碁の上野梨紗さんが会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「12歳でプロに 囲碁の上野梨紗さんが会見」に対応しております。 ◇ ◇
入段にいたった経緯
司会:それでは時間になりましたので始めさせていただきます。本日はお忙しい中お集まりをいただきまして、ありがとうございます。これから上野梨紗新初段の、4月1日からプロ棋士採用に内定いたしました件についての記者会見を行いたいと存じます。私は司会を務めさせていただきます、日本棋院広報の【アイハラ 00:02:15】と申します。どうぞよろしくお願いいたします。 最初に出席者の紹介をさせていただきます。皆さまから向かって右側2人目が、このたび入段が内定いたしました、上野梨紗新初段でございます。右隣が師匠でありプロ棋士の藤澤一就八段でございます。上野梨紗新初段の左隣が、新初段の姉でもあり、現在、女流棋聖を2連覇中の、上野愛咲美女流棋聖でございます。また、女流棋聖は昨日、勝利を収め、女流では2人目の棋聖戦Cリーグ入りを決めました。一番左隣がプロ棋士採用担当でもあり今回の採用に関わった常務理事の大淵盛人でございます。以上、4名が出席者となります。 最初に常務理事の大淵から、上野梨紗新初段が入段した件の経緯をご説明させていただきます。 大淵:皆さまこんにちは。本日は大変ご多用の中、本記者会にご出席に賜りまして、誠にありがとうございます。日本棋院の大淵でございます。どうぞよろしくお願いいたします。それでは座ったままで失礼させていただきます。 それでは私のほうから簡単ではございますが、このたびの入段が内定いたしました上野梨紗さんの入段に至った経緯について、ご説明をさせていただきます。あらかじめお断り申し上げますが、入段という言葉でございますけれども、これは私ども囲碁界の専門用語でありますので、どうぞご了承いただきたいと存じます。 さて、経緯についてご説明させていただきます。このたびの上野さんが果たした入段の制度につきましては、私どもが毎年執り行っております、女流特別採用棋士試験というもので、22歳以下の一定の基準を満たした女子のみが参加できる試験でございます。毎年、暮れの予選リーグからスタートし、年を挟んで最終の本戦リーグに舞台を移し、約2カ月半にわたって執り行っているものでございます。試験の結果、上位1名が入段できるという仕組みで、今回の試験では、お手元の資料にございますとおり、最終本戦リーグで見事、上野梨紗さんが1位になり、入段を果たしたということでございます。正式には4月1日付でプロ棋士としてデビューとなります。以上でありますが、簡単ではございますが、今回の経緯となります。 また私ども、今後、日本棋院といたしましては囲碁界のさらなる活性化、そして何よりも囲碁ファンが待ち望んでおります世界一の奪回に向けて一生懸命頑張ってまいりますので、どうぞ今後とも変わりませぬ応援のほど、よろしくお願いいたします。また、3月26日火曜日でございますが、今年度、入段を果たしました棋士の合同記者会見を執り行わせていただきますので、併せてご参加賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。 司会:ありがとうございました。それでは次に上野梨紗新初段、入段が内定したことについて一言お願いいたします。