いよいよ学ボの季節がやってきた。関東No.1をかけた学生ボディビル決戦、今週末開催
大人の大会とは一味違った、学生らしい熱量溢れる掛け声などで毎年大盛り上がりを見せる学生ボディビル選手権、通称「学ボ」。9月21日(土)に関東学生フィジーク選手権が東京・福生市民会館で、22日(日)に関東学生ボディビル選手権が東京・昭島市民会館にて行なわれる。 【フォト】2023関東学生王者を巡る、大乱闘筋肉ブラザーズ フィジークでは、本来であれば今年4年生となった日本体育大学の石山檀(昨年のオーバーオール優勝)が大本命ではあったが、1年早く学ボを“卒業”し、一般部の戦いに専念することを宣言しており、今大会は不出場。エントリー選手は現状で未公表ながら、出場者数の増加により身長別に階級分けで行なわれることが予想される。その中で、昨年に2年生ながら170cm以下級を優勝した山田雄里杏(東海大学3年)や、176cm超級を優勝した寺本優希(国際武道大学4年)らに注目したい。 ボディビルでは、昨年のトップ2は4年生であったためすでに卒業済み、3位がダブルエントリーした石山であった。ゆえに、昨年4位の大島達也(日本体育大4年)が最有力候補か。独特の世界観のあるフリーポーズと、本人が得意とするモストマスキュラーポーズに今年も期待したい。昨年5位の小原啓太(早稲田大3年)、瀧上蒼生(早稲田大4年)ら早稲田勢も上位を狙う。 前年の上位選手がそのままスライドしてトップにいけるほど甘くないのが学生の世界。「3年生や4年生になったら大会出場する」と決めてここまで影を潜めていた選手が突然現れることもあり、また昨年までランク外ながら急成長して上位に食い込んでくる選手もありえる。予想できない波乱もありの学生選手権、ぜひ会場に足を運んでその目で確かめてほしい。
文・写真/木村雄大