芸人+αの活躍続くハナコ、今後の目標は「おじいちゃんになっても楽しく」個性にじんだ回答
<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム> 結成10周年を迎えた、岡部大(35)秋山寛貴(32)菊田竜大(36)からなる、お笑いトリオのハナコを取材する機会があった。岡部は現在放送中のフジテレビ系連続ドラマ「ブルーモーメント」に出演中、秋山は初エッセー集「人前に立つのは苦手だけど」の発売が控えるなど、芸人+αの活躍を続けている。個人活動も熱い3人組だが、結成当初、目標を明確に定めるなど話し合ったことはほとんどなかったという。ただ、無欲とは違う。秋山は「欲はめちゃくちゃあります」と言う。売れっ子芸人の一角となった今思う、今後の目標について尋ねた。 コントがしたくてお笑い界の門をたたいた秋山は、「コントと言えばハナコ、のように、もっとコントで覚えてもらいたい」とゆるぎない。「(レギュラー出演中の)『新しいカギ』でやるコントも1個でも多く、1個でも面白くとは思い続けていますね。指かけられている分、すごい幸せだなとも思いますし、わしづかみにしたいなと思います」とコントへのこだわりが強い。 執筆家としての顔も持つ。「あんまり言ったことないのは」と切り出し「つい先月とか先々月、ラジオCMを書くというのを勝手にラジオの企画で自主的にやったんですけど、それで周りから褒められて楽しくて。それを知ってくれたスタッフさんが『カンヌライオンズ』を目指してみるのはどうですかって(笑い)。まだ何の努力もしていないんですけどね」。枠組みにとらわれない表現者としての意識をのぞかせた。 俳優としての躍進が続く岡部は「映画の銀幕デビューしてみたいですね。でっかい画面で顔芸してみたいです」と挙げた。ただ、芸人としての軸は忘れない。「目標を決めるとプレッシャーになったり、あまり良いのが(ネタが)できない気がして。自分らが楽しい、好きなコントを伸び伸びやり続けられることが大事かなと思う。それでおじいちゃんになっても楽しく、好きなコントを作れていたら最高だなと思う。楽しく好きなコントを作り続けるのがハナコとして目標ですね」。柔らかい言葉選びの中に、テコでも動かない重みがあった。 トリオのコントの中で、出番が極端に少ないという独特な立ち位置の菊田は、回答も個性がにじんだ。「トリオとしては『27時間テレビ』のMCをやるので、いまだかつてない『24時間テレビ』のMCもやりたいですね」と、2大長時間番組の制覇という前例のない目標を挙げた。「芸人でやったことある人はいないですよね? ハナコでどうにか食い込みたいですね、『24時間テレビ』」とニヤリ。天井知らずの活躍をこの先も見てみたい。【望月千草】