44歳の米女優が両乳房切除術の傷跡を公開し、1年間の乳がん闘病を語る「体に残した傷跡はどれも、私が懸命に戦ってきた証拠」
女優のオリヴィア・マンは、この数カ月、乳がん闘病生活の詳細をオープンに語ってきた。最近のインスタグラムの投稿では、新たなマイルストーンを達成したことをファンに報告。そのマイルストーンとは? 乳房切除術の傷跡を受け入れること。アメリカ版ウィメンズヘルスから詳しく見ていこう。 【写真】くっきりと残る「両乳房切除の傷跡」を堂々と披露したオリヴィア・マン 10月23日、44歳のオリヴィアはキム・カーダシアンの下着ブランドSKIMSの新しい広告キャンペーンに登場し、乳房切除術の傷跡を隠さず見せた。 この投稿のキャプションでは、「@SKIMSの最新ブラの広告キャンペーンの撮影中に、乳房切除術の傷跡を気にするのはもうやめようと心に決めた」と当時の心情を吐露。「人生が私の体に残した傷跡はどれも、私が懸命に戦ってきた証拠」 オリヴィアによると、今日(10月23日)からハロウィーンまでのSKIMSの売上高の10%は、米国の乳がん患者支援団体スーザン G. コーメンに寄付される。 「(乳がんに関する)研究をサポートし、乳がんに苦しむ多くの人を助ける取り組みに参加できるのは、本当に有意義なこと」 ちなみに、この広告の中でオリヴィアが着用しているのは、SKIMSのマルチウェイブラ(色はオニキスで価格は米58ドル)。 今年初め、オリヴィアは1年間、ひっそり乳がんと闘っていたことを告白。オリヴィアの両胸はルミナルB型のがん(進行が早く、悪性度の高いがん)に侵されていた。しかし、このがんの存在は、かかりつけのタイス・アリアバディ医師がオリヴィアの乳がんリスク検査(家族歴や年齢などの要素をもとに乳がんの発症リスクを推定する検査)のスコアから、より専門的な検査を要請して初めて判明したという。 このリスク検査を使ってオリヴィアのステージ1の乳がんを発見したアリアバディ医師は、全ての女性に対し、病院で自分のスコアを算出してもらうよう勧めている。 同医師は以前にも本誌に対し、「理想を言えば、この地球上の全ての女性に自分自身の乳がんの生涯リスクを把握してほしいです」と話していた。 その後オリヴィアは治療の一環として、両乳房切除術、卵巣摘出術、子宮摘出術を受けることに。乳がんの再発率を下げるためのホルモン療法も受けており、その結果、「人工的な閉経」状態となっている。 自分の写真が他の乳がんサバイバーたちに良い刺激を与えることを願っているというオリヴィア。同投稿の中では、「自分の傷跡を気にしている女性たちがこの写真を見て、私の愛を感じ取ってくれたらうれしい」と、このキャンペーンに対する期待を述べた。 ※この記事はアメリカ版ウィメンズへルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。