藤井聡太竜王「積極的に動かれ対応が分からなくなった」佐々木勇気八段に敗れる 福井県あわら市で将棋・竜王戦第2局
将棋の第37期竜王戦7番勝負第2局第2日は10月20日、福井県あわら市の温泉旅館「美松」で指され、挑戦者の佐々木勇気八段(30)が、103手で藤井聡太竜王(22)=名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖との七冠=を破ってシリーズ初勝利を挙げ、通算成績を1勝1敗とした。佐々木八段は「逆転されてもおかしくなかったが、第5局まで指せることになり非常にうれしい」と喜んだ。4連覇を目指す藤井竜王は「完敗だったと思うので(第3局に向けて)しっかりと立て直したい」と雪辱を誓った。 【写真】藤井竜王が2日目に食べたホルモンうどん 2日目の対局は、先手の佐々木八段の封じ手9七角(61手目)から再開。佐々木八段は丁寧な差し回しでペースを握った。 藤井竜王がチャンスを見いだそうと勝負手を繰り出し粘りを見せたが、佐々木八段は藤井竜王に隙を与えず押し切った。 対局後のインタビューで藤井竜王は「(佐々木八段に)積極的に動かれたところで対応が分からなくなった。不安定な形での戦いになってしまった」と振り返った。 第3局は25、26日に京都府京都市の仁和寺で行われる。
福井新聞社