亡くなったリアム・ペインさん（ロイター）

　英ボーイズグループ、ワン・ダイレクションのリアム・ペインさんが16日にアルゼンチンのホテルから転落し、31歳で急死したことを受け、同グループの元メンバー、ゼイン・マリク（31）は19日、23日から始まる米国ツアーの延期を発表した。 　マリクの「ステアウェイ・トゥ・ザ・スカイ・ツアー」の米国レッグはサンフランシスコを皮切りに、ラスベガスやロサンゼルス、ワシントン、ニューヨークを巡る予定で、チケット全ては完売だったが、マリクはファンに向け、「（ペインさんの）死による胸の張り裂けるような思い」のため、ツアー延期を決定したとXで伝えた。 　ペインさんの訃報を受けたマリクは17日、「僕は兄弟を失った。もう一度キミを抱きしめ、いかに愛し、尊敬していたかを伝え、別れを告げることさえ、もうできない」と悲痛な思いを吐露し、「キミと共有した全ての思い出を生涯、心の中で大切にする」と誓った。 　ワン・ダイレクションは2010年代前半、ペインさんやマリク、ハリー・スタイルズ、ルイ・トムリンソン、ナイル・ホーランの5人組で世界的成功を収めたが、15年に脱退した。 　一方、マリクの米国ツアー日程は1月に再調整されるが、すでに販売されたチケットは新たな日付に変更されても有効だと説明。同ツアーは米国レッグに続き、ロンドンを含む英国各地で11月20から12月4日まで開催される予定だが、それらの日程変更については言及していない。