相乗効果氷見盛り上げ お菓子の美術館×夜のまちなかグル巡り チケット購入者に入場割引
氷見市芸術文化館で北陸初開催の「お菓子の美術館~渡辺おさむスイーツアートin氷見~」(富山新聞社、北國新聞社主催)と、市内の飲食店で24日に食べ歩きや飲み歩きを楽しむ「氷見 夜のまちなかグル巡り」が連携する。グル巡りのチケット購入者に一般入場料が200円割引となるクーポンを贈るキャンペーンを行う。飲食店を訪れる客に鑑賞を促し、地域の回遊性を高めて氷見全体の盛り上げにつなげる。 グル巡りのチケット1セット3千円(600円券5枚と900円券1枚の計6枚つづり)を購入すると、お菓子の美術館で大人の観覧料1200円が千円となる割引クーポンがもらえる。 双方の催しを連携させ、地域経済と文化の振興を図り、氷見を盛り上げようと、市芸術文化館がグル巡りを主催する氷見商工会議所にキャンペーンを依頼し、会議所が快諾した。 グル巡りに参加する氷見市中心部の24店舗でチケットの購入者にお菓子の美術館のクーポン券を贈り、鑑賞を勧める。市芸術文化館は24日夜に行われるグル巡りをホームページや会員制交流サイト(SNS)などで告知してPRし、相乗効果を狙う。 グル巡りに参加する氷見市比美町でソフトクリームなど販売する島津福寿堂の村上礼子さんはキャンペーンについて「氷見市がにぎわい、活気のある商店街になってほしい」と話した。比美町商店街振興組合の村山隆文理事長は「相乗効果が上がり、氷見が盛り上がってほしい」と期待した。 お菓子の美術館は、樹脂で本物のようなデコレーションを施す「スイーツデコ」で水族館や動物の森、美術館などを表現したカラフルで夢あふれる作品が300点以上並ぶ。会期は30日まで。 夜のまちなかグル巡りは、900円分お得なチケットが市中心部のすし店や料理店、居酒屋、ダイニングカフェなど24店で利用でき、タクシーや運転代行にも使える。 ●保育施設にチケット贈る グル巡りで氷見建設業協 氷見建設業協会は、氷見市内の5保育施設に「氷見 夜のまちなかグル巡り」のチケット各3セットを贈った。女性が多い職場にグル巡りへの参加を促し、街のにぎわいに一役買ってもらう。 震災で落ち込む地域経済を刺激し、にぎわいを取り戻すことを願い、初めて企画された。 協会は震災後、被災したインフラの復旧、復興に最優先で取り組んでいる。担当者は「少子高齢化の中、グル巡りが男女の出会いの場にもなればいい」と期待している。