慶大・清原ジュニア、ドラフト指名が予想される「3つの球団」とは
日に日に実力を増しています。 慶応大の主砲を務める清原正吾(4年)です。西武、巨人、オリックスで活躍した強打者・清原和博氏を父に持つ身長186センチ、体重90キロのアスリートは、今春から「四番・一塁」でレギュラーの座に定着。今春のリーグ戦では全試合で主砲の座を務め、話題性だけでなはく、確かな成長を見せています。 すると、気になるのは進路。本人は過去にスポーツ各紙の取材に答え、プロも視野に入れていることを明かしています。 スポーツ紙のアマチュア野球担当記者は言います。 「清原選手の凄いところは、中学時代はバレーボール、高校時代はアメリカンフットボールをプレーして、野球に関しては6年間のブランクがありながら、約200人の部員を擁する慶大野球部の主砲を務めているという点です。東大を除く東京六大学の選手は、そのほとんどが高校時代、プロ注目の逸材だったことを考えると、異次元の潜在能力を秘めていると断言できます」 そして、こう続けるのです。 「そういう意味では、プロでプレーする上で、絶対的に経験が足りないというのが正直なところ。ドラフト指名があったとしても、現状なら育成契約が濃厚でしょう。しかし、大学生は秋のリーグ戦の活躍が最終的な決断の決め手になりますから、まだどうなるかは分からない。もしも指名されたら、来年の新人合同自主トレ、キャンプと話題の中心になることは間違いありません。十分に元は取れると思いますよ」 それでは、指名が予想される球団はどこでしょうか。 前述の記者は下記の3球団を挙げるのです。 <1>中日 立浪監督はPL学園時代の先輩にあたる清原選手の父・和博さんを慕い、両者にはホットラインがあることでも知られています。 「セ・リーグの各球団が企業努力を重ね、満員の観客動員を誇る中、バンテリンドームの空席は寂しいものがあります。清原選手が加入すれば、フィーバーが起こることは間違いないです」 <2>日本ハム かつて早大・斎藤佑樹や金足農高・吉田輝星を指名するなど、「有名人」の獲得によって球団の価値を高めてきた経緯があります。 「新庄監督と清原選手だったらフィーリングも合致しそう。鎌ヶ谷の2軍施設は育成能力に優れていると評判です。まずはファームで経験を積み、数年後にはエスコンフィールドで…という青写真が描けますね」 <3>西武 右の大砲という部分では「おかわり君」こと中村剛也がベテランの域に達して、次世代を担うスラッガーが補強ポイント。何よりも和博さんが青春時代を送った所沢で今度はその長男がプレーする、というのは物語性も十分です。 「西武の渡辺久信GMは現役時代、清原さんが絶対に頭が上がらない“兄貴分”だったとも言われています。現在、順位が低迷して観客動員にも陰りが見えているだけに、『西武・清原』が誕生すれば、活気づくのは間違いありません」 伸びしろは無限大。まずは夏から秋への進化に注目していきたいものです。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]