「文武両道」で野球のすそ野拡大を目指す神奈川県立多摩高校野球部の取り組み
慶應義塾大学でのアンケート活動
そして多摩高校は研究発表だけでなく様々な「活動」も行っている。 2023年12月、神奈川県横浜市日吉の慶應義塾大学グラウンドで行われた「野球場でおもいっきり遊ぼう~慶應大学野球部グラウンド開放」では、近隣の小学生と親がグラウンドに集まったが、その会場で、多摩高校の野球部員が、保護者に対してアンケートを実施した。QRコードを読み込んでアンケートに答えるスタイル、多くの保護者がアンケートに答えていた。
多摩高校での野球教室
さらに2024年1月28日、多摩高校は近隣の少年野球チームに所属する小学1年生から3年生を集めて「野球教室」を行った。寒さは厳しかったが、120人もの子供と指導者、保護者がグラウンドに集まった。 このイベントを企画した3年生の冨永直樹君は、
「新1年生が入るまで、僕たちは選手9人、マネージャー1人のぎりぎりの体制で活動していたこともありました。そのこともあって『日本野球の人口減少』を身をもって感じました。 その中で野球人口の減少を食い止めるために、自分たち高校生ができることは何か、というテーマで研究を行ったときに、その地域の子供たちに向けて野球教室などを開催することで、その野球への関心を高めてもらったり、野球って楽しいっていうふうに思ってもらうことができる。それによって途中で野球をやめてしまう子を減らしたり、新しく野球を始めたいと思う子供を増やすことに繋げていければいいなと思ってイベントを開催することとなりました」
プログラムは誰が企画した? 「基本的に生徒が主体となってプログラムは考えました。あの道具の手配とかは先生方のご協力をいただいたという形です」 イベントをやる上で、大事にしたこと、注意したことは? 「対象が小学校低学年の子供たちなので、子供たちにとって楽しいと思えるイベントであるように、自分たちがその小学生の目線となってこれは本当に楽しめるものかどうかを考えました」