24年の最も価値ある盗塁走者は大谷翔平 スタットキャストの新たな指標では「+7」で1位
大リーグ公式データシステム「スタットキャスト」が、走塁に関する新たな指標を発表した。大リーグ公式サイトが16日、報じた。 【写真あり】真美子さんの美フォームシュート!ベッツ主催パーティーでバスケを楽しむ大谷夫妻 「ネット獲得塁数(Net Bases Gained)」は走塁の成功と失敗を差し引いたもの。各ランナーは、盗塁やボークによる進塁でポイントを得る一方で、盗塁失敗やけん制死によるアウトでポイントを失う。選手の進塁数(平均との差)とアウト数(平均との差)の差が「ネット獲得塁数」となる。今季のドジャース・大谷翔平は「34」で、レッズのエリー・デラクルスの「40」に次ぐ2位だった。 一方で、「盗塁を狙うことによる得点価値(Runners Stealing Run Value)」は大谷が「+7」で1位、デラクルスは「+6」で2位タイだった。盗塁死によるコストは、1盗塁により得られる利益よりも大きい。デラクルスは67盗塁に対し、盗塁死は16回と多く、大谷は59盗塁に対して、盗塁死はわずか4回だった。その違いで大谷がトップになった。 「総合走塁価値(Baserunning Run Value)」は盗塁だけでなく、長打などで「エクストラベース(1つ以上の塁)」を奪う能力も含めたもの。この両者を組み合わせると、1位はダイヤモンドバックスのコービン・キャロル。35盗塁に加えて快足を飛ばし、エクストラに次のベースを奪う価値ある走塁を続けた。24年シーズン全体では「+12」でMLB1位、2位タイ大谷の「+8」を上回った。 大谷はスプリントスピードでは28・1フィート/秒で、トップ100にも入らない。しかし出塁率が高いことで、盗塁を狙える機会は1142回とMLB全体で10番目に多く、そのうち4・2%で盗塁を試みた。積極的なデラクルスは767回の機会で、8・7%で走ったが、失敗も多かった。