千葉ジェッツの渡邊雄太、持ち味が凝縮されたボールプッシュからの速攻に自信「速い展開からのプレーは僕が得意としていること」
来週の天皇杯の会場は高校3年のウインターカップの舞台
渡邊は6月上旬に左ふくらはぎの肉離れを負った中でもパリオリンピックでフル稼働した。その影響もあって、現在もコンディション調整の最中であり、前日のサンロッカーズ渋谷戦と2試合続けて前半のみのプレーにとどめている。 あくまでBリーグのシーズン開幕戦となる10月5日に照準を合わせていく中、渡邊はここまでの過程をこう語る。「オリンピックが終わってからしばらく休みをとっていて、なるべく激しい動きをせずに、身体を休めることを優先していました。8月22日に合流しましたが、最初の方は練習も半分くらいの参加でした。今でも少し制限をかけながらやっていて昨日、今日と前半のみの出場でした。10月5日の開幕に100%を持っていくのが僕とチームの認識です」 次の実戦の舞台となるのは21日から始まる天皇杯2次ラウンドだ。渡邊にとってはキャリア初の天皇杯となり、「正直、今まで出たことはなく思い入れはないので特別視はしていないです」と明かすが、戦いの舞台には特別な思いがある。「ただ、会場は広島グリーンアリーナと聞いています。高校3年生の時のウインターカップは、本来の会場である東京体育館が耐震工事で使えなくて、グリーンアリーナでやったという思い出があります。あの時から成長して戻って、プレーできることをすごく楽しみにしています」 シーズン開幕を万全な状態で迎えるべく渡邊は順調なプロセスを踏んでいる。そして来週、思い出の会場で、さらに調子を上げた姿を見せてくれるはずだ。
鈴木栄一