<掛布が選ぶ>2015プロ野球10大ニュース
6 甲子園でのビデオ判定誤審 9月12日の阪神対広島戦で2-2の同点で迎えた延長12回に広島・田中が放ったセンター超えの大飛球が本塁打だったにもかかわらず三塁打にされるという誤審事件があった。しかもビデオ判定をしながらの誤審。あってはならない事件だ。一方向からの映像しかなかったそうだが、ビデオ判定を導入するのならば、事前にシミュレーションを詰めておくべきだったし、映像を冷静に何度も確認すれば本塁打だったことは明白だったと思う。引き分けに終わった1試合が最終的にペナントレースを左右することになったわけだから、ある意味、ファンへの裏切りだ。審判団は、来季は誤審ゼロでシーズンを終えてもらいたいと切に願う。 7 金本、高橋ら青年監督誕生 阪神の金本監督は47歳、巨人の高橋監督は40歳、横浜DeNAのラミレス監督も41歳だ。一気に世代交代が進んだ。3人共にNPBの監督経験がなく、スタッフを含めた組織のバックアップ、サポートは必要になるだろうが、新鮮な風を吹かせてもらいたい。ファンの方々の間でも、かつての名プレーヤーがどんな監督になるのか?という期待感が高まっていると思う。私も、金本監督とはコミュニケーションを密に取り、一人でも多くの戦力を1軍に送り出し、落ちてきた選手に対しては、技術だけでなく、心身共にフォローして再昇格できるように最大限の努力をしたいと考えている。 8 “レジェンド”中日の山本昌引退 今季もファームで何度かピッチングを直接見たが、その投球術には、ほれぼれとするものがあった。全盛期からストレートは130キロ台。力強く腕を振り、スクリューボールを駆使しながら、ボールをいかに速く見せるかという幻惑スタイル。そういうピッチャーゆえに50歳までプレーできたのだろうが、32年間も一線で現役を続けた努力や向上心は尊敬に値する。二度と出てこないレジェンドに心からお疲れ様の言葉を送りたい。