確定拠出年金の「iDeco」ってなに? 自分で配分や組み合わせができる年金 100歳時代の歩き方 イマサラQ&A
Q 先週、確定拠出年金には掛け金を誰が拠出するかによって個人型と企業型があり、個人型を「iDeCo(イデコ)」と呼ぶと教わりました A もともとイデコは、企業年金の充実していない自営業者や企業年金がない会社員のための制度でした。私も自営業者ですので、以前からイデコに加入しています Q ほかの人はイデコに加入できないのですか A 令和4年10月からは、これまで加入できなかった企業型確定拠出年金(企業型DC)の加入者でも一定の条件下で加入できるようになりました。厚生年金の被保険者に扶養されている第3号被保険者である専業主婦なども加入できます Q 掛け金の上限はいくらですか A 自営業者など国民年金のみの人は月6.8万円です。会社員・公務員は状況に応じて細かく分かれます。企業年金がない会社員は月2.3万円、企業型DCしか加入していない会社員は月5.5万円から企業型DCでの月の事業主拠出額を引いた額(ただし上限は2万円)、公務員は月1.2万円-などです。今年12月に掛け金の一部改正が予定されています Q イデコに加入できる年齢が延びたそうですね A 60歳でしたが、4年5月からは国民年金に加入していれば65歳まで加入できるようになりました Q 運用先も選べますね A 定期預金などの元本が保証されている商品から、債券や株式などの投資商品まで、さまざまなものがあります。どの商品にいくら、など配分や組み合わせも自分で決めることができます Q 最大のメリットは税金ですか A 掛け金が全額所得控除になります。掛け金が毎月1万円で、税率が所得税20%、住民税10%の場合、年間3万6000円の税が軽減されます。利益が出ても非課税で再投資できますし、受け取るときも税控除があります。ただ、さまざまな手数料がかかります。 (回答者 社会保険労務士 當舎(とうしゃ)緑)