台湾漁船が奄美大島付近の海域で操業か 日本水産庁から取り締まり受ける
(台北中央社)海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)は5日、奄美大島付近の海域に進入して操業していたとみられる基隆船籍の漁船「福洋266」が、現地の漁業に関する決まりに違反したとして水産庁の公船から取り締まりを受けたと発表した。漁業署を通じて日本側と連絡を取り、対応中だとしている。 海巡署が発表した報道資料によれば、同日午前6時50分、同漁船が東シナ海の彭佳嶼の北東288カイリ(約533キロ)で日本の公船から立ち入り検査を受けたとの通報が船長の友人から同署に寄せられた。取り締まりを受けた地点は、台湾側が設定する暫定執法線を1.5カイリ(約2.8キロ)越えていた。通報によれば、同船には台湾人2人、インドネシア人6人の船員が乗っているという。同署は即座に巡視船を現地に派遣した。 (劉建邦/編集:名切千絵)