[完全理解]イカメタル用ロッド完全使いこなし&使い分けテクを実例解説!(ブリゲイド トバリ)
ブリゲイド トバリ全3機種で必釣の王道、“のせ”、“掛け”、“オモリグ”をカバーできる
ブリゲイド トバリはのせ重視のBT682B-L、掛け重視のBT682B-M、掛け地重視のスピニングのBT642S-Mの3機種をラインナップ。梅田さんが実釣時に感じたブリゲイド トバリ各機種の使用感や特徴を語る。 ◆ブリゲイド トバリBT682B-L「乗せ重視のベイトタイプ」 梅田「BT682B-Lは3機種の中で唯一グラスフレックス製法で、ティップはグラスできれいな曲がりをみせます。ティップが非常にソフトで、船の揺れを吸収しやすく、喰わせの間でスッテやドロッパーを安定させやすい。触ればかかるのりやすさも備えています」 では、実際にはどういったタイミングやシチュエーションで使用することが多いのだろうか? 梅田「今回の実釣は、まさにこのブリゲイド トバリBT682B-Lがハマりました。仕掛けをスローに動かすために、粘りのあるロッドが威力を発揮しました。テンポ良く探れるMパワーと比較すると、効率は確かに落ちるんですが、一方でこのロッドのスローなアクションでしかとれないようなシチュエーションもあります」 ◆ブリゲイド トバリBT682B-M「掛け重視のベイトタイプ」 梅田「こちらは掛け調子になります。ティップは低弾性カーボンで、テストでは40号のオモリグも試しましたが問題なくシャクれます。重めのメタルスッテやオモリグも軽快に操作することができ、アタリをとって掛けにいく釣りに最適なロッドです」 では、このブリゲイド トバリBT682B-Mが活躍する状況はどのようタイミングなのだろうか? 梅田「今回の実釣でも、このブリゲイド トバリBT682B-Mで釣果は得られたんですが、イカの反応が良かったのは、スローに仕掛けを動かせるブリゲイド トバリBT682B-Lでした。シーズン初期で、なかなか活性が上がり切らないような状況だと、キビキビと仕掛けを動かせるブリゲイド トバリBT682B-Mよりも、Lパワーのアクションが良かったのかもしれません」 梅田「逆に、ハイシーズンの高活性な状況だと、Mパワーでテンポ良く探り、手返し良く釣っていくという方が圧倒的に有利です。当日の状況に応じて、使い分けられると、より釣果を上げやすいと思います」 ◆ブリゲイド トバリBT642S-M「掛け重視のスピニングタイプ」 梅田「低弾性カーボンのチューブラーティップを持つスピニングで、テストはオモリグメインで行いました。40号まで使うことができ、レングスは6ft4inというやや短めの設定で、オモリグをちょい投げするときに扱いやすさが感じられます。リアグリップが長めで脇挟みしやすく、シャクリややりとりが楽に行えます」 では、このスピニングモデルが活躍するシチュエーションは? 梅田「ベイトの場合は、ある程度バーチカルに仕掛けを投入するのがメインですが、このスピニングモデルなら、広範囲に探ることも可能で、船の明かりと暗闇の境界部分などを探るときにも有利です。バーチカルな探りで反応が得られない場合は、このスピニングモデルちょい投げで探るというのも効果的ですね」 テンリュウだからできる全身チューブラーのイカメタルロッド。しなやかさ、感度、軽快なシャクリなど、そのアドバンテージは夜の帳が下りると釣果となって現れるということだ。
梅田晃司(うめだ・こうじ)
ブランクから国内自社工場で生産し、MADE in JAPANクオリティの高性能ロッドをリリースするテンリュウのスタッフ。イカメタル 、ジギング、タイラバなどのオフショアゲームにバスフィッシングもこなすマルチアングラーでもある。