【プレビュー】5連勝を目指す鹿島が、今季初の連勝を目指す新潟を迎え撃つ | Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J1リーグは6月15日から16日にかけて第18節が開催。カシマスタジアムでは、鹿島アントラーズとアルビレックス新潟が対戦する。
2週間ぶりに再開するJ1リーグ、カシマスタジアムでは鹿島アントラーズとアルビレックス新潟が対戦する。首位と勝点で並び、現在は8戦負けなしで4連勝中の鹿島が、15位に沈む新潟をホームで迎え撃つ一戦となる。 鹿島の上昇が止まらない。いよいよ本格的な強さを見せ始めている。ランコ・ポポヴィッチ監督が就任した今季は、第3節・町田ゼルビア戦で初黒星を喫すると、その後は連勝があったり連敗があったりとなかなか成績が安定してこなかったが、第10節・ガンバ大阪戦で勝利して以降は負けなしを継続中。3連勝のあと引き分けを挟み、現在は今季最多の4連勝中と破竹の勢いで勝点を積み上げ、現在は勝点35で首位の町田と並んでいる。 エース・鈴木優磨の健在ぶりや植田直通と関川郁万のCBコンビの安定感、ボランチにコンバートされた知念慶の躍動とチームの好調を支える要素はいくつもあるが、今季ここまでの最大のサプライズと言えば、濃野公人の存在かもしれない。関西学院大学から加入したルーキーは、開幕スタメンをつかむと全試合の先発出場中。右SBながら高い得点力が武器ですでに5ゴールをマークしている。 さらに凄いのが、その5ゴールを決めた試合の内4試合でチームを勝利に導いており、第8節・京都サンガ戦と第15節・ヴィッセル神戸戦では決勝点を記録。どちらも1-0で勝利したゲームの唯一の得点を挙げている勝負強さを兼ね備えている。 今節も注目は右サイドを駆け上がってくる超攻撃的SB。いま売り出し中の22歳が、DFとしての新人最多得点記録を更新する6ゴール目を奪い、チームを5連勝に導く。 J1復帰2シーズン目となる新潟であるが、思うような前半戦を過ごせていない。就任3年目の松橋力蔵監督のサッカースタイルに変更はないが、なかなか勝点が付いてこず、下位での争いに巻き込まれつつある。連勝が一度もない一方で2連敗が三度あることがその理由の一つかもしれない。 それでも、前節は町田に勝利し連敗を止めるなど、イヤな流れを払しょく。その前に2連敗を喫していたときも第14節で横浜F・マリノスを下しており、力のあるチームに対して互角以上のゲームができる力があることは証明済みである。 そうなれば、好調・鹿島のホームに乗り込む今節は、今季初の連勝をつかむ絶好のチャンスとなる。町田戦でようやく今季初ゴールを決めた小見洋太は、中断期間中に行われていたJリーグYBCルヴァンカップや天皇杯でも連続してゴールを決めており、復調の様子を見せている。ここから浮上していくために、ここで今季初の連勝をつかみたい。