関空連絡橋にタンカー衝突「通行止め解除まで時間を要する」
非常に強い台風21号による強風の影響で、大阪湾に停泊していたタンカー「宝運丸」が風に流され、大阪府泉佐野市のりんくうタウンと関西国際空港を結ぶ連絡橋に衝突、橋の一部が破損した。 【拡大写真と動画】車横転、チケットショップ倒壊 大阪市内でも台風21号強風被害
道路、鉄道とも再開の見通し立たず
橋の道路部分を管理する西日本高速道路(NEXCO 西日本)などによると、タンカーは道路の下り線(空港行き路線)側に衝突。乗組員11人にけがはないという。連絡橋は、同日正午から車、鉄道は通行止めとなっていた。タンカーは強風に流されたとみられる。 気象庁によると、同日の関空島付近の瞬間最大風速は58.1メートルと、観測史上最大の数値を記録していた。 詳しい被災状況は現在調査中で、復旧までにはかなりの時間を要するため「通行止め解除までには時間を要する見込み」だという。また、同橋を走るJR、南海の鉄道路線も、再開の見通しが立っていないという。 また、関西エアポートによると、関西国際空港内では午後1時半から第一ターミナルの一部で停電が発生。台風や高潮の影響で一部浸水し、同日午後3時に施設を閉鎖している。空港にある2本の滑走路のうち1本と駐機場が冠水して使えなくなっている。