育てたサツマイモで甘酒 立山町釜ケ渕みらい協議会が商品化、「農アル」と命名
立山町釜ケ渕地区の農村RMO(農村型地域運営組織)「釜ケ渕みらい協議会」は、地区のコミュニティーガーデンで栽培したサツマイモを使った甘酒を商品化した。酒造メーカーの吉乃友酒造(富山市婦中町下井沢)と共に開発。町内の各種イベントや交流拠点施設「釜ノ蔵」で販売して新たな収入源に育てつつ、地域活性化につなげたい考えだ。 釜ケ渕みらい協議会は今季、べにはるかとムラサキイモをそれぞれ500株ずつ栽培。9月に収穫して地区の女性たちが蒸し上げ、国産米こうじとともに甘酒の原料にした。 商品名はノンアルコールにちなんで「農(のう)アル」と名付けた。2種類のサツマイモごとに作った。べにはるかは、優しい甘さに加えてしっかりとした甘酒感、ムラサキイモはよりすっきりとした飲み口が特徴だ。 26、27日に町総合公園で開かれたイベント「立山Craft」にブースを出して販売した。今後は地場産品をPRするために、さまざまな農産物と組み合わせてシリーズ化を目指す。 村井一仁事務局長によると、農村RMOへの国などの支援は2024年度で終了する。今後も活動を続けていくために「新たな収益源にしていきたい。地域活性化の活動を継続する仕組みをつくっていきたい」と話した。販売価格は2本セットで1500円。