「怖い」名護・辺野古の傷害事件から一夜 容疑者は逃走中、被害男性は米軍関係者か 登下校の送迎呼びかけ 沖縄
名護市辺野古で20代の外国人男性が刃物のようなもので刺されて負傷した事件から一夜明けた30日。外国人とみられる容疑者の男は現在も逃走中で、区民からは「早く捕まってほしい」と不安の声が上がった。 【地図】辺野古の傷害事件の現場 近隣の小中学校では保護者に子どもたちの登下校時の送迎を呼びかけたり、学校の門を施錠したりするなどの対応に追われた。 久辺小学校の周辺でパトロールに当たっていた男性は地域の高齢者にも戸締まりを呼びかけたといい、「いきさつは分からないが不安しかない。下校の時間も心配だ」と話した。 子どもを車で学校に送った女性(32)は「(容疑者が)路地や隙間に隠れているのではないかと思ってしまい、車から家に移動する時も怖い」と不安を口にした。 辺野古区では米軍キャンプ・シュワブの兵士らが区民運動会やハーリーなどの地域行事に参加し、区民との交流を図ってきた。米軍関係者による事件・事故をなくすため、キャンプ・シュワブの新兵に対し地域の店やイベントを紹介しながら、夜間は住宅街に立ち入らないよう協力を求めるといった取り組みを行ったこともある。 辺野古区の島袋茂区長は「残念だ。こうしたことがないよう、とにかく早急にキャンプ・シュワブの司令官へ厳重に申し入れたい」と語った。 名護署によると、被害男性は米軍関係者とみられる。同署は傷害事件とみて逃げた男の行方を追っている。男は身長190センチ程度で、黒っぽいパーカーを着ていたという。