２年連続４度目の優勝を決め喜ぶ佐久長聖のアンカー・石川浩輝

◇２２日　全国高校駅伝（たけびしスタジアム京都発着の男子７区間４２・１９５キロ、女子５区間２１・０９７５キロ） ◆佐久長聖と長野東、長野県勢初の全国高校駅伝アベックVで笑顔【写真】 　長野県勢が初の男女アベックＶを果たした。男子はアンカー勝負を制した佐久長聖が２時間１分３３秒で２年連続４度目の優勝。女子は長野東が１区からトップを守り１時間７分２７秒で２年ぶり２度目の優勝を飾った。今大会には各地区代表を含めて男女各５８チームが出場した。 　留学生の起用が最短区間に限定されるとの新ルールが適用された今大会。男子の佐久長聖は、エース頼みではなく、総合力の高さで２連覇を達成した。優勝の行方は大牟田（福岡）とのアンカー勝負までもつれたが、石川浩輝が残り１・５キロ付近で狙い澄ましたスパート。歓喜のゴールテープを切った。 　高見沢勝監督（４３）は「後半区間は力がないと思われていたかもしれないけど、層の厚さ、強さを見せることができた」と笑顔。４区で主力の篠和真が一度は逆転を許したが、５区以降の短い３区間で底力の差を見せつけた。 　今年は主将の浜口大和（１区）と佐々木哲（３区）の２枚看板を中心としつつ、「そこだけに頼らない」（石川）と練習ではチーム内で激しく競い合った。前回大会はメンバー外だった石川はこの一年で５０００メートルの自己ベストを４０秒以上も短縮。ハイレベルな競争が、チーム力を高めた。 　一足先に優勝した女子の長野東にも続いた。高見沢監督は「女子が頑張ったんなら男子もという思いを、選手たちは持ってくれたと思う」。全国トップの駅伝王国は刺激に満ちている。